サツマイモがつるばかり伸びて、芋がなりません。どうしてですか? |
サツマイモにはチッソ肥料をやりすぎないようにしてください。
サツマイモは、昔から救荒作物とされており、吸肥力のおう盛な作物で、かなりのやせ地でもよく育ちます。
とくにチッ素肥料には敏感でチッ素をやりすぎると、つるが盛んに伸び出し、隣の畝と交差して盛り上がるほどになって、つるぼけしてしまいます。
肝心な地下への養分の転流、蓄積がうまく行われず、太りの悪い、水っぽく味の悪いイモになってしまいます。
前作にたくさん肥料をやり、その残効があるような畑では無肥料で出発し、途中あまりにも葉色が悪いようなら、少量の追肥をやる程度でよいでしょう。
とくに肥沃で低湿の場合には、無肥料でやるのが無難です。
しかし、吸肥力の強いサツマイモとはいえ、普通の肥沃度の畑なら、少量の肥料を与えます。
とくに初期の生育をうながすためには必要です。
畝立てをする前に、畝全面に肥料をばらまいておき、土と混ぜながら畝を立てるようにします。
参考文献:家庭菜園大百科
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サツマイモのイモの肌が荒れて、色つやが悪いのはなぜですか? |
ウイルス病に感染しています。ウイルスフリーの苗を求めてください。
イモの肌がざらついたり、すじ状に荒れたり、紅色であるべき品種でも、全体に色が淡かったりするのは、株全体がウイルスに感染しているのがおもな原因です。
苗を植えるときに、すでにその苗が病原ウイルスに感染していた場合が多いのです。
近年、このようなバイオテクノロジーによって育成された苗を、原苗として増殖した苗を栽培に用いることにより、肌色のよい健全なイモが生産されるようになってきました。
参考文献 :家庭菜園大百科
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サツマイモのイモに小さな穴を開けられてしまいました。どうしたらいいの? |
この穴は、ハリガネムシの被害にあっています。
イモを掘り上げてみると、表面に小さな穴が開けられ、内部にまで深く貫通している被害をよく見受けます。
これは、ハリガネムシと呼ばれるコメツキムシ(ひっくり返すと跳ねて起き上がる甲虫)の幼虫が食い入った傷口です。
サツマイモのほかに、ジャガイモ、ダイズ、イネなどの根も食害する害虫です。
例年被害に悩まされている畑では、事前に土壌消毒剤のD−Dを施用して、防除しておきましょう。
参考文献:家庭菜園大百科
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