夏まきキャベツの苗がうまく育たないのはなぜですか? |
風通しのよい育苗場所で、排水のよいベッドづくりをしてください。
夏場は、苗作りの最も難しい時期です。
ただ、苗さえ上手に育てられれば、あとは割合簡単なのも、夏まきキャベツの特色といえます。
「苗作り半作」ではなく、「苗七分作」と考えて、苗作りにポイントをおきましょう。
夏場は高温のため土が乾くので、水やりを多くします。
何回も水やりをすると地表が固まり、排水が悪くなって、立枯病が出やすくなるのです。
育苗は、風通しのよいところを選びましょう。
畑に苗床を設けて育苗する場合は、排水をよくするため、前もって完熟堆肥かピートモス、ヤシガラなどを混ぜてから、15cmくらいの高さになるようベッドを作り、種まきします。
本葉2〜3枚のころに、移植して株間を広げます。ベッド作りも同様にします。
近頃はセルトレイやポリ鉢で採種・育苗する例が多くなりましたが、根鉢をくずさずに畑に根を出すことができ、涼しい所を求めて移動することもできるなどの利点があります。
参考文献:家庭菜園大百科
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キャベツの地ぎわの茎をを虫に切断されてしまいました。 |
倒れた株元や隣接した株の土中の虫を捕殺してください。
定植してまもないころ、朝のうちに畑を見回ると、地ぎわの茎の部分が虫に食いちぎられて、苗が倒れていることがあります。
これは、ネキリムシのいたずらです。
ネキリムシ類にはいくつかの種類がありますが、多くはカブラヤガの幼虫です。
春になるとカブラヤガの成虫がキャベツの葉の裏に卵を産みつけ、卵から育った幼虫は、はじめのうちは葉の裏について、葉を食害して育ちます。
成長してくると、昼間は土の中にもぐり込み、夜になると地上へ出てきてキャベツを食害します。
倒れた株を見つけたら、すぐにその株または隣接した株のまわりにの土に指を入れて、丸まった土色の虫を探り出し、捕殺します。
案外遠くの株元のほうへ移動していることもあるので、いなければ捜索範囲を広げて必ず見つけましょう。
被害が多いところでは、ネキリトン粒剤、ダイアジノン粒剤、CVP粉剤などを1株当たり1g程度の量を、株のまわりにばらまいておきます。
これは、雨にあうと効果が薄くなるので、雨が続いたときには、再びまきます。
土に灌注するDDVP乳剤、イソキサチオン乳剤なども有効です。
幼虫のときにこれらの薬剤を葉に散布すれば、被害を未然にくいとめられます。
いずれも使用基準をよく読んで用いることが大切です。
参考文献 :家庭菜園大百科
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キャベツの葉が害虫に食い荒らされてしまいました。 |
少ない農薬で早めに手を打つことが大切です。
キャベツは、かならずといっていいほど、害虫の被害をうけます。
とくに多いのが、秋まき中〜晩生種の5〜6月どり、または、春まきの6〜7月どりです。
4〜5月にヨトウムシやアオムシ、コナガなどが発生します。
ヨトウムシは、年に2回、4〜5月と9〜10月に発生し、昼夜の区別なく盛んに葉を食い荒らします。
3月ころ、葉の裏に直立した黄色の卵を産み付けるのがアオムシ、年に数回発生し、葉の裏に小さなまゆを作るのが大敵のコナガです。
いずれの害虫も、ごく小さいうちに薬剤をかけると、割合よく防ぐことができます。
大きくなってからでは、いくら薬剤をかけても防ぎきれません。
さらに、キャベツが大きくなってから、球の中へ虫が入ってしまうと、完全防除はまず困難です。
農薬は、できるだけ使いたくありませんが、それだけに、少ない農薬で早めに先手を打つことが大切です。
いずれの虫にも、DDVP乳剤やランネート水和剤、エンサン乳剤などの所定濃度液が有効です。
ほかにも効果的な薬剤があるので、専門店で相談して、入手しやすいものを用いるといいでしょう。
なお、キャベツの葉には、ろう物資が多く、農薬が雨で流されやすいので、農薬を使う際、展着剤を所定量加えることを忘れないようにします。
参考文献 :家庭菜園大百科
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秋まきキャベツが春先になって、とう立ちしてきました。どうしたら・・・? |
早まきを避け、年内に育ちすぎないようにしましょう。
キャベツは、ほとんど一年中作ることができますが、秋まきして冬を越え、春に収穫するキャベツは、種まきや植え付けのころは温度に恵まれ、割合簡単ですが、春先になってのとう立ちが問題になります。
とう立ちを防ぐには、まず、とうの立ちにくい秋まき用のの品種を選ぶことが第一です。
秋まき早生、金系201、三季まきなどがあります。
地域性や収穫時期によりちがうので、地域の専門店などで相談して購入しましょう。
品種がよくても、種をまくのが早すぎると、冬までに大きくなりすぎ、寒さに感応して、とう立ちしやすくなります。
異常気象などで年内が暖かいせいで異常に育ちすぎたときにも、同じ結果になります。
これらの場合の対策としては、冬に入るまでに、根元に移植ゴテを差し込んで根を切り、生育をストップさせます。
2〜3月になって、頭がとがって内部でとう立ちしはじめてきたら、それ以上おいても仕方ありません。
できるだけ早めに異常かどうかを見きわめ、だめなら少しでも早く、やわらかいうちに収穫しましょう。
参考文献 :家庭菜園大百科
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