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ナスの栽培法

家庭菜園で「なす」を作ってみよう!(基本編)

なすは日本の夏野菜に欠かせない定番野菜です。
つくり方も簡単ですので手始めにおすすめいたします。長い期間収穫するには、少しだけ技術が要りますが、難しいことではありません。

*なす栽培のポイント

1、連作障害に注意すること。
2、病気予防と連作障害を防ぐために接木苗を使うこと。
3、元肥に過燐酸石灰を施すこと。
4、乾燥防止マルチングをすること。
5、定植後は、寒冷紗で保温すること。


*なすの栽培カレンダー
 
 3月−−・

 4月−−・

 5月−−・定植

 6月−−・
      

 7月−−・収穫・追肥・更新剪定

 8月−−・収穫・追肥

 9月−−・収穫・追肥

10月−−・収穫・追肥

11月−−


1 なすの品種選び

なすの品種は、関東は長卵型が中心で、長なすは西日本で人気です。
京都の加茂なすは丸なすの代表で、木が大きくなる米なすはアメリカ種を改良したものです。
家庭菜園では、苗を作るのは保温等で難しいですし、使う苗を少ないので購入することが多くなるでしょう。種苗店やホームセンターで売られている苗は「千両2号」大半です。

品種 特徴
千両2号−−−−− 硬くなる石なすや、色つやがなくなるボケなすが少なく、収量が多い。


2 苗選び
なすは苗から育てるのは、保温等が必要なため難しく、苗を購入するのをオススメします。

良いなす苗の選び方
・双葉が付いたままで、本葉が5〜6枚付いている苗
・節間が詰まっている苗(ヒョロヒョロとした苗はダメ)
・葉や茎の紫色が鮮やかな苗

ポイント・解説
*割高ですが連作障害がないので、接木苗がオススメです。
*小さな苗を早く植えるには、ビニールトンネル等の保温が必要ですので、5月の連休前後の暖かくなってから出回る苗を購入してください。


3 土作り・畑作り 定植1週間〜10日前まで

・ウネ 幅70センチ、長さ2メートルに過燐酸石灰 100CC 苦土石灰 300CCを畑に 全面散布して、30センチくらい深く耕す。
・ウネの中央に深さ30センチの溝を掘り 化成肥料500CC、堆肥、過燐酸石灰50CCを 混ぜ合わせものをいれる。
・ていねいに埋め戻して高さ10センチの床を作る。

ポイント・解説
*なすは根が下に深く張るので、深く耕して肥料を入れる。
*長い期間収穫を続けるには、元肥を株より離した通路に深く溝を掘りしっかりと入れる。
*株から離れていれば、堆肥、米にか、鶏糞等は、大量に入れてもOK。


4 マルチング

・畑に水を撒く(適度に湿っていれば撒かなくてよい。)
・穴なしマルチを敷いて、株間50〜60センチに穴をあける。

ポイント・解説
*マルチングの効果は、地温をアップすることと、乾燥防止がありますので、寒さに弱いなすには お勧めです。
*株間は、畑の広さによるが、できれば広めにとる。
*狭い株間で多くの苗を植えるより、広めの株間が良い。
*雨のときの泥はねがないので、病害虫を防ぐ働きもあります。


5 なすの定植

・買ってきたなす苗を、水を入れたバケツにポットごとつける。
・充分に水を含ませたら、水から上げて余分な水分をきる。
・ポットの鉢土を崩さないように、ポットから抜き取り、マルチの穴に移植する。
・畑より少し浮かせて、浅く垂直に植えつける。
・苗が周りの土と密着させる程度に水をかける。
・なす苗が倒れないように、仮支柱を斜めに立て、ひもで、苗と支柱を8の字に回してゆるめにかける。
・寒冷紗をかける。

ポイント・解説

*なすは、風に弱いので風のある日や雨天は避け、風除けに寒冷紗をかける。

6 支柱立て・整枝

・苗の頭が寒冷紗に届くようになったら、寒冷紗をはずす。
・2条植えの場合は、支柱をX字のように交差させて立てる。
・丈夫にするには、横竹を縛って固定する。
・一般的には3本仕立てですが、狭い畑のときには、2本仕立てにする。

・3本仕立ての方法は、一番先に付いた花を一番花といいます。
 一番花の下の脇芽を2つ残して、それより下の脇芽を全て摘み取る。

・2本仕立ての方法
 一番花の下の脇芽を1つ残して、それより下の脇芽を全て摘み取る。

ポイント・解説

*脇芽を摘み取らないでほっておくと伸びて枝になります。その枝には葉が付き花が咲きますが
 繁茂しすぎると、風通しが悪くなり、病気の原因や、害虫の巣になります。
*弱い枝は、X字の支柱の交差を狭くして、やや立ち気味にすると元気を回復します。
*強い枝は、寝かせると勢いが弱まります。


5 追肥・土寄せ・管理

・一回目の追肥は、最初の実がなり始めた時 マルチの外側に化成肥料を適宜まく。
・2週間ごとに、化成肥料をマルチの外へ外へと場所を変えながらまく。
・3本または2本に仕立てた主枝より上に出た脇芽に2個の実をつけさせて、その上の葉を 1枚残して先端を摘み取る。

ポイント・解説

*なすは肥料食いなので、肥料切れに注意しましょう。
*実につやがなくなる、花が小さくなる、葉の色が悪いなどの症状が出たら肥料切れの合図です。
*追肥は、根の伸びる先に場所を移動しながらまく。
*先端を摘み取る作業は慣れないと難しいので、放任しておいて古い葉を摘み取るだけでも良いです。


6 収穫・保存

収穫
・開花後約20日で10〜13センチ(80グラム)に育つので収穫する。
・収穫が遅れると、皮が硬くなってまずくなるし、木が疲れてくるのでは早めに収穫する。
・なすのヘタの部分にはとげがあるので要注意。
・(米なすはとげがしっかりしているので特に注意。)

保存
・一時に多く収穫になってしまうので、漬物にして保存
・焼きなすにして冷凍保存


7 更新剪定

・7月下旬〜8月上旬にかけて、各枝を葉2〜3枚残して切り詰める。
・20〜30日で新しい枝が伸びて実がなり、11月上旬まで楽しめる。

ポイント・解説

*木を剪定してしまうと実が収穫できるまで1ヶ月ほどかかるので、1本おきに剪定して収穫を分散させる。





ナスの作り方Q&A

ナスの葉を虫に食われて困っています。

テントウムシダマシの大量発生には薬剤散布で対処します。

初夏の5月末から6〜7月にかけて、ナスの葉を食害するのは、テントウムシダマシのしわざです。

よく注意して見てみると、葉の裏側に、肉質の突起をもつ体長3〜5mmの幼虫や、半球形で赤褐色の地色に多くの黒点のついた、体長6〜7mmの成虫がいます。

これが害虫のテントウムシダマシで、ホオズキやジャガイモにも早くからついて卵を産みつけます。

産みつけられた卵は1週間くらいで幼虫となり、葉を食べて20日間くらいで蛹になります。

その後、成虫となりますが、この幼虫と成虫がともにナスに加害するのです。

対策としては、まず、はじめのうちなら、見つけしだい捕殺することです。
しかし、大量に発生した場合には、農薬に頼るしかありません。

その場合には、スミチオン乳剤の1000倍液などをかけて防除します。

ちなみに、ナナホシテントウムシはアブラムシを食べてくれる益虫でもあります。



参考文献:家庭菜園大百科

収穫期になって、急にしおれて枯れてしまうますがどうしてしょうか?

青枯病には接ぎ木による回避法があります。

収穫期になって、急にしおれて枯れてしまうというのは、青枯病にかかったもので、致命的な病害です。

露地栽培の収穫ざかりに入ろうとしている時期で、気温が30℃以上になるころに発生します。

被害の多発しやすい排水不良の多湿地では、畝を高く上げて栽培することが予防法として大切です。

対策として一番確実なのは、3〜4年間、ナス科作物を休閑することです。
青枯病は、トマトでも発生するときがあります。

ただし、ナスの場合には、早くから接ぎ木による回避法が用いられ、台木に耐病性の赤ナスやトルバムビガー、トレロ、台太郎などを利用し、これにナスを穂木として接ぎ木します。

最近では、このような接ぎ木した苗が園芸店で市販されていますので、利用するのがよいでしょう。

接ぎ木の仕方は、同じ日にナスと台木用ナスの種をまき、本葉4〜5枚に育ったころ、台木のほうは、本葉2枚残して茎を切断し、そこへ穂木のナスを挿し接ぎするのです。

活着までは7〜8日かかりますので、この間は、夜間の保温(26〜28℃)と、日中の遮光に入念な管理が必要となります。



参考文献:家庭菜園大百科

心芽の伸びがとまり、果実がヘタの部分から褐変してしまいました。

梅雨明けの頃から心芽の伸びがとまり、果実がヘタの部分から褐変するのは、チャノホコリダニの加害です。

チャノホコリダニは、その名があらわすように、お茶につくダニですが、近年はナスにも加害するようになり、ナス栽培にとっての重要害虫の一つです。

体長0.2mmのごく小さいダニで、肉眼で見つけることは難しいのですが、葉や果実を見ると、すぐにその加害であることがわかります。

繁殖力の旺盛な虫で、梅雨明けのころから加害するようになり、すぐに全体に広がります。

ハウス栽培の場合は周期的に発生し、ガーベラなど数多くの植物に加害します。

対策としては、ブプロフェジン水和剤などの殺虫剤の所定濃度液を散布して防除します。

併殺効果をねらって、ハダニの薬剤を併用することも能率的です。



参考文献:家庭菜園大百科

梅雨明けになると葉が黄変して落ちてしまいます。なぜ?

灌水不足を避け、薬剤の種類を変えて防除をしてください。

7月の梅雨明けで空気が乾燥してくると、収穫続きで草勢が疲れ始めたナスの株に、症状が目立つようになってきます。

ひどくなると葉が黄変するだけでなく、バラバラと落葉するようになり、収穫が途絶えてしまうことにもなります。

このようなとき、葉の裏を注意してよく見ると、体長0.3〜0.4mmのごく小さい赤色のダニが動き回っていることがわかります。

対策としては、発生のしはじめに注意して、早めにモレスタン水和剤やオサダン水和剤の所定濃度液を散布します。

このとき、下葉の葉裏にも薬液がよくかかるよう、十分にかつ、ていねいに散布することが大切です。

世代の更新が早いこれらのダニ類は、繁殖が早く、また薬剤に強いものが生き残って、薬剤抵抗性がつきやすいという特徴があり、薬剤散布にあたっては、単一の薬剤を連続使用せず、薬剤の種類を変えながら、3〜4日おきに連続防除すると効果的です。

これらのダニは乾燥を好むので、灌水不足にならないように心がけます。

地面に敷きわらや、敷き草をして、乾燥防止をはかることも予防に大きく役立ちます。
参考文献:家庭菜園大百科

ナスの作り方

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ナスの食べ方


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