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家庭菜園の基礎知識

野菜を上手に育てるためにマルチングをD


マルチングとは、作物の株の周囲の地面をワラやビニールフィルムなどで覆うことです。マルチングは作物の育成にとても重要な作業になります。


最近のマルチングの資材はビニールマルチが主流になっています。
ビニールマルチの種類には、透明マルチ、シルバーマルチ、黒マルチがあります。



地温がよく上がるのは透明のものです。

太陽の光が地面に届くので地温が低い時期にはおすすめです。
しかし、雑草除けのためには不向きです。
マルチの下には雑草だらけになってしまいます。


シルバーはその色によって虫を寄せつけなくするという利点がありますが効果はよくわかりませんし、割高になります。


黒は地温が上がりにくいので、暑い時期にはおすすめです。

雑草対策にマルチを使用するなら、黒マルチになります。

雑草の発芽には日光が必要で、黒マルチを使うと発芽しないので、雑草が多いところや、雑草とりの作業を軽減するにはにもおすすめです。


それぞれ長・短所があるので、目的によって使い分けてください。


農家では2列の穴があいている2条マルチや5列の穴があいている5条マルチなど、野菜に合った間隔の穴があいたものを使いますが、穴無しのものを1本用意すると、何にでも使えて便利です。

家庭菜園では20mで巻いたものが売られていますのでご用意をおすすめします。



ビニールマルチの欠点

ビニールマルチは腐らないので、必ず取り除かなければなりません。
マルチをきれいに取り除くには、かなりの作業が必要です。
また腐らないために、ごみとして焼却等の処分が必要です。


他の資材

ワラ:あればワラなどの有機質資材なら、畑で腐るので、取り除くことなく畑に有機質の補給になります。

欠点は、今は、ホームセンターなどで売っていますが、買うと高いので広い面積で使用しようとすると高額になります。


紙マルチ

紙で作ったマルチなので、畑で腐るから、取り除かなくても良いが、高価です。



マルチングの役割

[保温]
マルチを敷いて地温を十分に上げ、種をまいたり苗を植えると、肥料の吸収がよくなります。
黒マルチで保温効果を上げるには、マルチを敷く土をていねいに平らにして、土とマルチを接触させるようにします。隙間があると効果は期待できません。


[保湿]
地面からはいつも水分が蒸発しているので、マルチによって保湿効果が得られ、乾燥防止効果になります。


[雑草を生えにくくする]
マルチの下は、日光が当たらないので、マルチの上には雑草が発芽しないので、雑草を減らせます。


[泥はねを予防]
雨ではねた泥が茎葉につくと、病気のもとになります。



参考文献
体にやさしい・おいしい野菜のつくり方
家庭菜園大百科
野菜づくり70種―自分の庭で楽しむヘルシー野菜の作り方



家庭菜園健康法:健康自給自足のすすめ
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