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狭心症・心筋梗塞 生活習慣が招く心臓病 


厚労省の調査によれば、「心臓病」は、昭和30年に結核に代わって日本人の死亡原因の第3位になって以来、現在に至るまで「がん、脳卒中」とともに日本人の三大死因の一つであり続けています。

その心臓病のなかにも、「生活習慣病」といえるものが少なくないのです。


心臓の働き


心臓は、収縮と拡張を繰り返すことで、血液を全身に送り出す仕事をしています。この血液によって、全身の臓器や筋肉は、酸素と各種の栄養を受け取っているのです。


全身の臓器が正常に機能し、筋肉が活動するためには、心臓から送り出される血液が欠かせません。
特に脳のように、わずか4〜5分血液がストップしただけで、機能が停止してしまう臓器もあります。そのため、心臓は、休むことなく拍動を続けなければならないのです。



心臓が拍動を続けるためには、心筋(心臓の筋肉)に酸素と栄養を供給する必要があります。
そのために心臓に張りめぐらされている血管を「冠動脈」といいます。


冠動脈を通して送り込まれる血液によって、心筋は酸素と栄養を受け取り、休みなく動き続けることができるのです。

何らかの理由で、冠動脈の血液の流れが悪くなったり、完全に止まったりすると、心臓の働きに異常が生じます。このような状態を「虚血性心疾患」といいます。

老化に伴う余力の減少


心臓が送り出す血液量は、安静にしているときには多くなります。

安静時には、心拍数が1分間に60〜80程度で、1分間に送り出される血液量は5リットル程度ですが、激しい運動を行うと、心拍数が180にも達し、送り出される血液量も3倍以上に増えることがあります。


心臓には、体の状態に応じて、体の各部位に送られる血液量をうまく配分する調節機能があります。

歩いているときには脚の筋肉に、腕を使っているときは腕の筋肉に、多くの血液が流れます。

脳が活発に働いているときは、脳に大量の血液が流れますし、食事中や食後は、消火器官に血液が集まるのです。

このように、心臓から送り出される血液量とどこに流れていくかという配分は、
必要に応じて調節されています。こうした調節が出来るのは、心臓の血液を送り出す力に余力があるためです。


若いときは、この余力が十分にありますが、老化に伴って余力が減少してきます。

心臓の働きに余力がなくなってくると、運動をしたような場合に、心臓の拍動は異常に速くなり、拡張が不十分のままで次の収縮が起きてしまうため、十分な血液を送り出せなくなることもあります。

そのため、年をとると、ちょっとした運動でも、息切れや動悸がするようになるのです。


虚血性心疾患の増加


心臓病というと、かつては心臓の弁の異常である「心臓弁膜症」や「先天性の心臓病」が代表的でしたが、高齢化の進んだ現代では「狭心症」や「心筋梗塞」などの虚血性心疾患が多くなっています。

心臓病による死亡率が増えたのも、こうした病気が増えたためです。

虚血性心疾患は、生活習慣病とのかかわりが深い病気だといわれています。
「高血圧、糖尿病、運動不足による肥満、喫煙、ストレス、コレステロールの多い食事」などの危険因子が積み重なって、心臓病が起きるのです。


加齢によって心臓の余力がなくなることも、心臓病を起こしやすくする原因の一つですが、それ以上に注意しなければならないのが、これらの危険因子です。だららこそ、危険因子を減らすための生活習慣の改善が大切になるのです。



参考文献:別冊NHKきょうの健康「生活習慣病の医と食の事典」

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