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気になる生活習慣病 脳卒中の危険因子 脳卒中は、さまざまな危険因子が重なることで起こります。 予防のためには、なるべく危険因子を減らすように努めることが大切です。 高血圧 高血圧は脳卒中の最大の危険因子だといえます。 高い圧力で脳血管が破れやすくなるだけでなく、動脈硬化を進行させるので、脳梗塞の原因にもなります。 高血圧を治療しないまま放置しておくと、血管にさまざまな障害を起こし、脳卒中が起きやすくなります。 特に脳出血では、その約75%が高血圧の人に起こっています。 長い間高い圧力を受けることで血管がもろくなり、やがて破れてしまうのです。 くも膜下出血も、高血圧によって発症しやすくなります。 くも膜下出血の大部分は、動脈瘤ができて、それが破裂するのですが、血圧が高いと動脈瘤ができやすく、それが破れやすくなるのです。 高血圧は、動脈硬化を進行させることで、血栓症の原因にもなります。 特にラクナ梗塞のほとんどは、高血圧が原因だとされています。 糖尿病 糖尿病があると、血管内の血小板の凝集作用が高まり、血液が凝固しやすくなります。つまり、血栓がつくられやすい状態になるのです。 また、糖尿病によって動脈硬化が進行しやすくなります。 糖尿病の人は、そうでない人に比べ、動脈硬化が10年早く進行するともいわれます。 このように、血栓ができやすくなり、動脈硬化も促進されるため、脳卒中のなかでも特に脳梗塞を起こしやすくなるのです。 また、糖尿病の人は、高血圧、高脂血症、肥満などの合併症をもっていることが多く、これも脳卒中の危険を高めます。 高脂血症 高脂血症は、血液中にコレステロールや中性脂肪などの脂質が、異常に多くなった状態です。体にとって必要なものですが、多くなりすぎると脳卒中の原因となります。 特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が多いと、動脈硬化が促進されます。 逆に、HDLコレステロール(善玉コレステロール)は、動脈硬化を予防する働きがあります。 したがって、総コレステロール値に占めるLDLコレステロール値の割合が高いほど、また、HDLコレステロール値が低いほど、動脈硬化が促進され、脳梗塞の危険は高まります。 心臓病 心臓病の中でも、心房細動と心臓弁膜症が、脳塞栓症と深い関係があります。 心房細動は、心房の拍動が異常に速くなり、震えるように不規則に収縮を繰り返すために起こる「不整脈」です。 これが起きると、血液が心房の中で渦巻くようになり、血栓ができやすいのです。 心臓弁膜症は、心臓の弁に異常が起きる病気で、血液がうまく流れないため、 心臓内に血液が滞りがちになります。 その結果、心臓内に血栓ができやすくなるのです。 こうしてできた血栓が、はがれて血液に乗り、脳血管まで流れていって詰まることがあるのです。 このようにして起こる脳塞栓症を、特に「心原性脳塞栓症」といいます。 脱水 体内の水分が少なくなると、血液が濃くなって、血管内を流れにくくなり、血管が詰まりやすくなります。 そのため「脱水」によって脳梗塞が起こることがあります。 大量の汗をかいた時、下痢をしている時、発熱している時などは、脱水に陥りやすいので、特に注意が必要です。 年をとると、夜中にトイレに起きるのがいやで、寝る前に水分を控える人がいます。これは脱水状態を進めるので危険です。 加齢・性別・遺伝 動脈硬化は加齢とともに進行します。 また、年をとるにつれて、血圧が高くなる傾向がありますし、脳に送られる血液量は減少してきます。 これらの変化によって、年をとるほど脳卒中の危険性は高くなります。 男性と女性を比べると、脳卒中の発生率は男性のほうが2倍も高くなっています。これは、男性のほうが動脈硬化が早く進行するためです。 その理由には、女性ホルモンの働きが関係していると推測されます。 脳卒中と遺伝素因との関係はよくわかっていません。 しかし、血縁者に脳卒中を起こした人がいる人は、そうでない人より、脳卒中の発生率が高いことがわかっています。 その他の危険因子 高尿酸血症 血液中の尿酸は「痛風」の原因になる物質ですが、脳卒中を起こした人は、高尿酸血症である場合が少なくありません。 肥満 肥満は、高血圧、糖尿病、心臓病などの生活習慣を引き起こすことがあり、その結果として、脳卒中の危険性を高めます。 大量の飲酒 長い間、大量の飲酒を続けると、高血圧や動脈硬化を促進させ、脳卒中の危険性を高めます。 日本酒に換算して3合以上のアルコールを飲むと、脳卒中になりやすく、大量の飲酒の翌日に脳卒中が起きやすいといわれます。 喫煙 たばこのニコチンは、血管を収縮させて血圧を上げ、血液中のコレステロールを増やす作用があります。 喫煙を続けている人ほど、脳卒中が起きやすくなります。 ストレス ストレスは、高血圧、糖尿病、動脈硬化、高脂血症と関係があり、それによって、脳卒中の危険性を高めます。特に、血圧が高くなることが、脳卒中に大きく影響します。 参考文献:別冊NHKきょうの健康「生活習慣病の医と食の事典」 |
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