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糖尿病の発症のメカニズムは?


糖尿病は、体内に取り込まれた物質をエネルギーとして燃焼することがうまくできないために、血糖値が高くなる病気です。

次のような危険因子を多くもっている人は、それだけ血糖値が高くなりやすいと考えられます。



@遺伝

両親に糖尿病の人がいる場合、糖尿病になりやすい体質が遺伝している可能性があります。

両親のどちらかに糖尿病がある人の3人に1人、両親ともに糖尿病の場合は、8割が中年以降に発症しています。



A食べすぎ<

食べれば食べるほど、血中のブドウ糖が増え、血糖値が上がるため、膵臓は大量のインスリンを分泌して血糖値を下げようとします。



B運動不足

運動をすると、ブドウ糖が筋肉に取り込まれやすく、エネルギーとして消費されるので、血糖値は下がります。

しかし、運動不足の人は、筋肉に取り込まれにくく、ブドウ糖がエネルギーとして消費されることが少ないので、血糖値が高くなってしまうわけです。



C妊娠

妊娠をきっかけに、糖尿病になってしまう女性も少なくありません。

妊娠中、胎盤からインスリンを効きにくくするホルモンがたくさん分泌され、その働きを悪くするためです。また、妊娠中の食べ過ぎによる肥満も要因になります。



D肥満

食事で摂った余分な糖質は、脂肪となって脂肪細胞に蓄えられます。

そして、脂肪細胞からインスリンを作用しにくくする物質が分泌されるので、
インスリンの働きが悪くなり、血糖値が高くなりやすいのです。



E飲酒

お酒を飲み過ぎると、肝臓に脂肪がたまったり、膵炎が起きたり、糖尿病が起きやすくなります。

また、お酒は食欲を増進させるため、どうしても過食になりやすく、糖尿病の要因になります。




血糖値が高くなるメカニズム

遺伝や食べすぎなどの危険因子が重なったとき、どのようなメカニズムで血糖値が高くなるのでしょうか。そのメカニズムには、次の二つのことが考えられます。



@膵臓からのインスリン分泌の低下

インスリンは食事をすることによって、高くなる血糖値を抑えるために、食後に膵臓から分泌されます。ところが、危険因子が重なると、膵臓の機能が低下してしまいます。

すると、インスリンの分泌量が減少し、食後に高まる血糖値をインスリンで抑えられなくなることから、血糖値が上がってしまうわけです。

Aインスリン作用の低下

インスリンが働きかける筋肉、脂肪などの細胞の表面には、インスリンを受け取る役目の受容体があります。

そこに、膵臓から分泌されたインスリンが結合すると、細胞の中にその情報が伝達されて、ブドウ糖を円滑に取り入れて利用する仕組みが作動するのです。

ところが、肥満や過食、運動不足などの危険因子があると、受け取る側の細胞での情報が、円滑に伝達されなくなって、ブドウ糖を取り入れる仕組みなどが作動しにくくなります。


このようにインスリンが効きにくくなる状態を「インスリン抵抗性」といいます。


つまり、インスリンを送る側の膵臓と、インスリンを受け取る受容体と情報伝達システム、そのいずれかが悪くなっても、糖尿病が起こるというわけです。




参考文献:別冊NHKきょうの健康「生活習慣病の医と食の事典」

糖尿病の主な症状は?


糖尿病の発症のメカニズムは?

糖尿病はなぜこれほど増えたのですか?

糖尿病はどんな病気ですか?



家庭菜園健康法:健康自給自足のすすめ
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