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高血圧 気をつけたい合併症


高血圧を放置すると
高血圧は自覚症状がないので、そのまま放置しておく人が少なくありません。しかし、これは大変危険なことで、自ら寿命を縮めているようなものです。


 高血圧によって、血管に強い圧力がかかる状態が続くと、それに対応して動脈の血管壁が厚く硬くなって、傷つきやすくなります。
傷がつくと、そこにコレステロールがたまりやすくなり、血管の内腔を狭くします。この状態を「動脈硬化」といいます。

誰でも年をとってくると、老化によって動脈硬化が起こってきますが、高血圧はそれを促進してしまうのです。


動脈硬化が進むと、
血液が流れにくくなるために、心臓より強い圧力をかけて血液を送り出すようになるので、血圧はさらに高くなります。それによって、動脈硬化もさらに進むという悪循環が起こります。

その結果、生命に直接関わる重要な病気を招くことになります。

脳卒中


脳卒中には次の2つのタイプがあり、高血圧はどちらにもかかわっています。

@脳梗塞

脳の血管が詰まり、そこから先の脳細胞に酸素や栄養が十分に行きわたらなくなる結果、脳が障害される病気です。

脳梗塞は脳血栓と脳塞栓の2つに分けられます。

脳血栓は、動脈硬化などでできた血栓によって、脳動脈が次第に狭くなり、血管が詰まった状態です。

脳塞栓は、心臓など脳以外の臓器にできた血栓が流れてきて、脳の血管が詰まったものです。

腎臓などほかの臓器であれば、小さな塞栓ができても、その機能に重大な支障が出ることはあまりないのですが、脳の場合はちょっとした損傷でも、深刻な機能障害につながることが少なくありません。



A脳出血

動脈硬化によって、もろくなった血管に、高血圧による高い圧力が加わると、血管がそれに耐えられずに破れ、脳内に出血が起こることがあります。
これが脳出血です。
出血によってできた血の塊が、脳の組織を圧迫して、脳の働きに障害が起こります。



心臓病

高血圧の状態が長く続くと、高い確率で次のような心臓病が起こります。

@狭心症、心筋梗塞(虚血性心疾患)

心臓の筋肉(心筋)に血液を送っている動脈を「冠動脈」といいます。
冠動脈に動脈硬化が起こり、内腔が狭くなって血流が妨げられると、心筋が一時的な虚血状態になります。
この状態を「狭心症」といい、激しい胸の痛みや圧迫感などを伴います。


「心筋梗塞」は、狭心症が進行した状態です。

冠動脈が完全に詰まって、そこから先の部分に血液が送られなくなり、心筋の細胞が壊死してしまうものです。
心筋梗塞の死亡率は4割と高く、命を取りとめても「心不全」に陥ることが少なくありません。


A心不全

血圧の高い状態が長く続くと、それに対抗しようとして、心臓より強い圧力で血液を送り出そうと働くので、次第に心筋が肥大していきます。

つまり、心臓が肥満した状態になるため、心臓そのものに負担がかかり、心臓の収縮力が弱まって、十分に血液を送り出せなくなるのです。

このような状態を「心不全」といい、全身に酸素や栄養を供給する心臓の機能が著しく弱まった状態なので、生命にかかわることもあります。



腎臓病

高血圧と腎臓病は深い関係にあり、どちらが先に起こっても他方に悪影響を及ぼします。

つまり、高血圧になると腎臓病に、腎臓病になると高血圧になりやすいという、非常に密接な関係にあるのです。

腎臓は、体内を巡ってきた血液を濾過し、老廃物を尿として排泄するという大事な役割を果たしています。
このうち、血液を濾過する働きをしているのは、腎臓の「糸球体」です。


糸球体とは、毛細血管の塊のような器官で、血液はそこを通るうちに濾過されていきます。
高血圧により、この糸球体に集まってくる細い血管に動脈硬化が起こると、糸球体の血流が障害され、腎臓の機能が極端に低下してしまいます。この状態を「腎不全」といいます。


腎不全になると、老廃物が体外に排泄されなくなって、全身の血液が汚れてしまいます。最終的には、「尿毒症」になります。


尿毒症になると、貧血や頭痛、手足のしびれ、網膜剥離、心不全など、全身に症状が現れてきます。

ここまで進行すると、人工的に血液を濾過する「透析療法」が必要になります。


大動脈瘤・壊疽


動脈硬化の進展によって、動脈が異常に拡大して元に戻らない状態を「動脈瘤」といいます。この状態では特に自覚症状はありません。


ただ、まれに、大動脈の血管壁の内側が裂けて、その間に血液が流れ込んでしまうことがあります。このような状態を特に「解離性大動脈瘤」といい、突然、胸やみぞおち、腹部などに激しい痛みを感じます。


また、動脈硬化が進行して、血管が血栓などによって詰まってしまうと、その先に血液が届かず、末端の組織が壊死してしまうことがあります。
これを「壊疽(脱疽)」といい、特に下肢に多く見られるものです。
場合によっては、脚の切断を余儀なくされます。


高血圧の人で「足が冷える、足の指が変色してきた」などの症状が現れてきたら、この病気を疑ってみたほうがよいでしょう。



糖尿病


糖尿病と高血圧も互いにかかわっています。
実際、高血圧の人で、糖尿病を合併したり、糖の代謝に異常が見られるケースは少なくありません。
逆に、糖尿病による高血糖は動脈硬化を促進し、血圧を上げます。


高血圧と糖尿病を合併すると、怖いのは、両者の相乗作用によって、「脳卒中、狭心症、心筋梗塞、心肥大、心不全、不整脈」などの合併症が起こりやすくなることです。その危険性は、高血圧だけの場合より、ずっと高くなります。


高血圧と糖尿病は、どちらも非常に多い病気なので、合併する確率はかなり高いといえます。
糖尿病も「網膜症、腎症、神経障害」などの合併症をもたらす怖い病気なので、高血圧の人は定期的に尿や血糖値の検査も受け、糖尿病の予防を心がけることが大切です。



参考文献:別冊NHKきょうの健康「生活習慣病の医と食の事典」

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