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高血圧が起きるメカニズムは?

血圧が上がる要因は、

・心拍出量の増加

・末梢血管抵抗の増加

・循環血液量の増加の三つが考えられます。

血圧が上がる仕組み


心拍出量の増加

心拍出量とは、心臓が1回の収縮で送り出す血液の量のことです。この量が多いほど、血圧は高くなります。


心拍出量は、そのときの体の状態に応じて決まります。
活発に活動しているときは、体が多量の酸素を増やして、必要な量の血液を送ります。反対に、体が休息状態にあるときには、心拍出量を減らすようにしています。


この心臓の調節機能を支配しているのは、「自律神経」です。


自律神経には、体を活動状態にするように働きかける「交感神経」と、安静時または日常的な体の状態を保つように働きかける「副交感神経」の二つがあります。


何かのきっかけで、この交感神経が刺激を受けると、心拍出量が増えて、血圧が上昇します。また、交感神経が緊張すると、血圧を上げるホルモンも分泌されるようになります。


交感神経の働きを亢進させる要因には、「食事、運動、喫煙、寒さ、ストレス、気持ちの動揺」などがあります。



末梢血管抵抗の増加


血管に動脈硬化が起きていると、血管の内腔が狭くなるので、血液がスムーズに流されず、血管に抵抗性が生じます。すると、動脈内の圧力が高まるので、血圧が高くなります。

動脈硬化は、太い血管だけでなく、末梢の細い血管にも起こります。

循環血液量の増加


血液の全体量が増加すれば、当然、心臓の心拍出量も増えるため、血圧が上がります。循環血液量が増加する要因は、食塩のとり過ぎです。


食塩をとり過ぎると、血液中のナトリウムが増え、それを薄めようと、血液の全体量が増えるのです。その結果、血圧が上がるというわけです。


また、ナトリウムが体内に増えると、交感神経が刺激され、心臓の働きが活発になったり、血管が収縮します。


さらに、ナトリウムは、血管壁の細胞に働きかけて、血管を収縮させる作用もあります。そのため、食塩の摂取量が多過ぎたり、腎臓に障害があって余分なナトリウムを排泄できなかったりすると、血圧が上昇します。



二次性高血圧の起こり方


二次性高血圧の原因には、
腎炎や妊娠中毒症などによる腎臓の障害や、血圧調節に関係する副腎皮質ホルモンの分泌異常、大動脈の縮窄など、さまざまな病気があげられます。


こうした病気があると、心臓が活発に働き過ぎて心拍出量が増加したり、血液がスムーズに流れなかったり、循環血液量が増大するなどして、血圧が高くなります。



本態性高血圧の起こり方


高血圧の95%以上を占めるのは、原因が特定できない「本態性高血圧」です。「本態性」とは、原因がわからないという意味です。


しかし、原因が全くわからないというわけではありません。
血圧は、血管の緊張、心臓、体液の容積、腎臓、中枢神経、内分泌など、さまざまな調節機構によって調節されています。


本態性高血圧は、こうした調節機構のどこかに原因があって起こるのは確かです。そして、その原因には「遺伝」と「環境」がかかわっていると考えられています。


「遺伝」とは、高血圧になりやすい体質を引きついでいるということです。
しかし、高血圧が遺伝する割合は、身長が遺伝する割合と同じ程度で、それほど高いものではありません。


「環境」とは、肥満、運動不足、塩分の多い食生活、飲酒、喫煙、ストレスなどの心理・社会的因子を指します。


このような遺伝や環境の要素が、どの調節機構にどのような影響を及ぼしているのかは、1人1人異なっています。


また、さまざまな因子が、複雑に重なり合っていることがほとんどなので、原因を特定して治療することは非常に困難です。


そのため、本態性高血圧の治療では、環境因子を改善することが、非常に重要になります。喫煙や肥満には注意しましょう。



参考文献:別冊NHKきょうの健康「生活習慣病の医と食の事典」

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