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高血圧 血圧を上げる要因は?


本態性高血圧を促進する環境因子には、主に次のようなものがあります。塩分のとり過ぎ、肥満、運動不足、アルコール、喫煙、ストレス等です。



塩分のとり過ぎ


食塩の成分であるナトリウムには、体液のバランスを調節するという重要な役割があり、私たちの体にはなくてはならない成分です。

しかし、食塩のとり過ぎで体内にナトリウムが増えると、さまざまな問題が生じ、それが原因で血圧が上昇します。


その一つは、体内のナトリウムが増えたことによる「循環血液量の増加」です。血液中のナトリウムが増えると、血管は水分を取り込んで、塩分濃度を調節しようとするために、血液量が増えて血圧が上がってしまうのです。


第2の問題は、「内因性ジギタリス様物質の増加」です。


ジギタリスとは、強心剤の原料にもなる物質で、このジギタリスと同じような作用をもつ物質が、私たちの体内にも存在することが、最近になってわかりました。


この物質には、余分なナトリウムを体外に排泄する働きを低下させる作用があり、体内にナトリウムがたまる原因をつくるのです。

さらに、ナトリウムが増え過ぎると、交感神経が刺激されて、心拍出量の増加や、血管の緊張が起こるために、血圧が上昇します。

肥満


食事によって糖質を摂取すると、膵臓から「インスリン」というホルモンが分泌されて、その働きによって、糖は体内でエネルギー源として利用されます。余分な糖は脂肪として脂肪細胞に蓄えられます。


ところが、肥満の人は、脂肪細胞に蓄えられている脂肪の量が多すぎることから、インスリンを受け付けるシステムの働きが悪くなり、糖を処理するために大量のインスリンを分泌しなくてはならなくなります。


インスリンには、余分なナトリウムや水分が排泄されるのを阻止する作用があります。そのため、インスリンが過剰に分泌されると、体内にナトリウムや水分がたまって、血圧が上がると考えられています。


また、インスリンには、交感神経を刺激して、血管の緊張を高める作用もあるため、これも血圧の上昇につながります。
特に、皮下脂肪だけでなく、内臓に脂肪がたまっていると、インスリンの働きがより悪くなることがわかっています。



運動不足


運動不足は肥満につながります。
そのため、インスリンの過剰分泌から、体内のナトリウムが増加し、血圧の上昇を招きやすくなります。
毎日歩くだけでもよいので、適度な運動を心がけたいものです。


また、運動することによって、インスリンを受け付けるシステムの働きを活性化させ、糖の代謝をよくすることがわかっています。
糖の代謝がよくなれば、インスリンの分泌も正常化し、血圧の上昇も抑えられます。



アルコール


飲酒は、一時的に血圧を下げるのですが、慢性的なアルコールの過剰摂取は、逆に血圧を高くします。
ビール、日本酒、ウィスキー、ワインなど、お酒の種類に関係なく、アルコールの摂取量が多ければ多いほど、血圧は上がります。


多量の飲酒は肥満につながりますが、肥満は別としても、アルコールと血圧は相関関係にあることがわかっています。

なぜ、アルコールが血圧を上げるのか、そのメカニズムは今のところまだわかっていません。


アルコール依存症になるほどの多量飲酒者は、禁断症状が現れるほど交感神経の働きが亢進されて、血圧が上がりますが、お酒をたくさん飲む人すべてに当てはまるわけではありません。



喫煙


たばこを吸うと、一時的に心拍数が増加し、収縮期血圧・拡張期血圧がともに上昇し、末梢血管が収縮して、皮膚温の低下などが起こることがわかっています。


しかし、常習的な喫煙が血圧にどのような影響を及ぼすかについては、まだ、一定した見解は得られていません。


しかし、喫煙者と非喫煙者の血圧を24時間測定したところ、わずかではありますが、確実に喫煙者のほうが日中の血圧が高いという結果が出ています。

このことからも、喫煙が高血圧を促す危険因子の一つであるという可能性はぬぐえません。



ストレス


ストレスも交感神経を刺激して、血圧を上げる要因になります。
これは精神的なストレスばかりでなく、肉体的なストレスも含まれます。

肉体的なストレスには、「動的運動(ウォーキングや水泳など)によるストレス」と、「静的運動(重量挙げ、重い荷物をもつ)」の2つがあります。


動的運動は血圧を下げますが、静的運動は逆に血圧を上げます。

排便時に強くいきんだり、熱い風呂に入るということも、静的運動に含まれます。日ごろの何気ない生活習慣が、高血圧の原因になることもあるのです。



参考文献:別冊NHKきょうの健康「生活習慣病の医と食の事典」

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