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気になる生活習慣病 がん 食べ物に含まれる発がん抑制物質 食べ物には、発がんを招く要因がある一方で、発がんを抑制するものもあります。 ビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物質などです。 抗酸化物質とは、細胞内に発生するフリーラジカルによるさまざまな分子の酸化を防ぐ作用(抗酸化作用)をもつ化学物質です。 食品の発がん抑制効果をもつと見られる物質は、すでに500〜600種も見つかっています。 代表的なものに次のようなものがあります。 カロテノイド(カロチン類) 「カロチン」をはじめとする「カロテノイド」は、優れたがん予防効果をもつことで知られています。 カロチンは、にんじんやかぼちゃ、ピーマンなどの緑黄色野菜に多く含まれる色素で、構造の異なるα、β、リコピンなどの種類があります。 私たちが野菜からとっているカロチンのほとんどはβカロチンです。 「βカロチン」は、肺がんや乳がん、食道がん、大腸がん、胃がんなど、多くのがんに対して予防効果が認められています。 βカロチンのがん予防として、現在最も重要視されているのは抗酸化作用です。 このほか、トマトの赤い色素である「リコピン」や、そばに多い「ルテイン」などにも抗酸化作用があります。 テルペノイド(テルペン類) 「テルペン」は、柑橘類などに含まれる苦味や香りの成分です。 オレンジやレモンなどに含まれるテルペン類の「リモネン」には、発がん遺伝子の働きを抑制する作用のあることがわかっています。 また、ハーブのローズマリーなど、シソ科の植物に含まれる「ジテルペン」や、漢方薬によく用いられる甘草などに含まれる「グリチルリテン」には、がんの成長を抑制する作用があります。 ポリフェノール類 「ポリフェノール」と呼ばれる化合物の仲間には、がん抑制効果が期待できるものが、たくさん見つかっています。 なかでも、最近特に注目されているのが、お茶の渋味成分である「カテキン」です。 このほか、がん予防効果があると考えられるポリフェノール類は、ぶどうやいちごなどの果物、大豆などの豆類、穀類、カレー粉、しょうが、ごまなどに含まれています。 含硫化合物 「含硫化合物」とは、硫黄を含む化合物で、キャベツやブロッコリー、大根などのアブラナ科の野菜や、たまねぎ、にんにく、ねぎ、にらなどのネギ属の野菜に多く含まれています。 大根の辛味やネギ属の野菜独特の刺激性の強いにおいは、合流化合物によるものです。 アブラナ科の野菜に含まれる含硫化合物には、がんを抑制する抗酸化作用、 ネギ属野菜の含硫化合物には、発がん物質を無毒化するなどの作用があります。 クロロフィル 植物の「光合成」に欠かせないのが「クロロフィル(葉緑素)」と呼ばれる緑色の色素です。 すべての緑黄色野菜には、クロロフィルが含まれています。 クロロフィルには、遺伝子が傷つくのを防ぐ働きがあると考えられています。 ビタミンC・E 「ビタミンC」には、強い抗酸化作用があり、胃内でのニトロソアミンの生成を抑えたり、ある種の物質の作用を打ち消すなど、がんの抑制に働きます。 また、ビタミンCを多くとると、免疫力が高まり、がん細胞に対する抵抗性も増すと考えられています。 「ビタミンE」も、その抗酸化作用ががん予防に有効と考えられています。 ビタミンEを多く含む食品には、ごまや大豆、とうもろこし、なたね油、ナッツ、米や小麦のぬかや胚芽などがあります。 また、亜鉛やセレニウム(セレン)などのミネラルは、これらの抗酸化作用を促進する酵素に必要な素材です。 食物繊維 「食物繊維」とは、人間の消化酵素では消化されない食物成分のことで、便通をよくし、高脂肪食の害を減らしたり、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やしたりする働きがあります。 特に大腸がん予防に有効とされています。 食物繊維は、水に溶けないものと水に溶けるものとに分けられます。 水に溶けない食物繊維には、穀類などに多く含まれる「セルロース」「ヘミセルロース」 「リグニン」などがあります。 水に溶ける食物繊維には、果物に多く含まれる「ペクチン」、こんにゃくに含まれる「マンナン」、海藻類に含まれる「アルギン酸」などがあります。 参考文献:別冊NHKきょうの健康「生活習慣病の医と食の事典」 |
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