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気になる生活習慣病 がん 何が原因になるのか がんの発生する原因には、遺伝的要因と環境的要因がありますが、ほとんどのがんは、主として環境的要因で起こると考えられています。 環境的要因にはいろいろありますが、「遺伝子に傷をつける能力をもつ」という共通の性質をもっています。 環境的要因のなかでも特に重要なのが化学物質です。 がんの要因の2/3は食べ物とたばこと考えられていますが、いずれもその中に含まれる化学物質ががんを招く原因になっているのです。 遺伝 「がん家系」などという言葉をよく聞きますが、遺伝するがんは決して多いものではありません。 家系の中で同じようながんにかかる人が出やすいのは、多くの場合、同じような食生活を送っているなど、環境的要因が共通しているためと考えられます。 がんそのものが遺伝するわけではありませんが、がんのできやすさが遺伝するものもあります。 大腸がんになる頻度の高い「家族性ポリポージス」や皮膚がんになりやすい「色素性乾皮症」が代表的なものです。 ウィルス・細菌 病原体の中にも、がんを引き起こすものがあります。 パピローマウィルス(HPV) パピローマウィルス(HPV)はいぼをつくるウィルスですが、そのうちのあるタイプのものが、「子宮頸がん」に関係すると考えられています。 ただし、ウィルス感染だけでがんが起こるわけではなく、他の要因が重なったときにがん化が進むと考えられています。 肝炎ウィルス 「B型肝炎ウィルス(HBV)」、「C型肝炎ウィルス(HCV)」は、肝臓がんを引き起こすことがあります。 日本人の肝臓がんの約3/4は、C型肝炎ウィルスによるものです。 ほとんどが輸血によって感染したもので、輸血後15〜30年くらいたって、 肝硬変が進んだ人に多く発症しています。 HTL-1 「成人T細胞白血病」は成人してから起こる血液のがんで、日本では九州、沖縄、四国などに多く見られます。このがんを起こすのが「HTL-1」というウィルスです。 EBウィルス 「EBウィルス」は唾液から感染し、「バーキットンリンパ腫」というがんを引き起こします。 また、「上咽頭がん」や「胃がん」の一部にも関係することが指摘されています。 ヘリコバクターピロリ 最近、「ヘリコバクターピロリ」という細菌と「胃がん」との関係が明らかになってきました。 日本では、40歳以上の人では半数以上の人が感染者といわれ、このうち慢性萎縮性胃炎を合併した場合に、胃がんになるリスクが高くなるといわれています。 放射線 広島、長崎の原爆被爆者には、一般の人の100倍という高率で「白血病」が発生しています。 近年ではチェルノブイリの原発事故による「甲状腺がん」の多発など、放射能によるがんの事例は多いようです。 広島、長崎の場合では、追跡調査により、被爆後の年数がたつにつれ、胃がんや乳がんの発生率も徐々に高くなっていることがわかってきました。 また、ウラニウム鉱山で働く人や、長期にわたり放射線治療を受けた人が、がんになるケースのように、低レベルの放射能でも、長期間浴びれば、がんになるリスクは大きくなります。 紫外線 紫外線は皮膚がんの原因になることが知られています。 皮膚がんは、紫外線の強い赤道付近の地域に頻度が多く、紫外線に対する保護作用のある皮膚色素(メラニン)の少ない白人のほうが、黄色人種や黒人よりリスクは高くなります。 近年は、フロンガスによるオゾン層の破壊によって、地上に降り注ぐ紫外線が増えており、皮膚がんの増加が心配されています。 日本では、あまり神経質になる必要はありませんが、やはり過度の日焼けは避けたほうが安全でしょう。 化学物質(発がん物質) これまで多くの疫学調査や動物実験によって、さまざまな化学物質とがんとの関係が 報告されています。 食べ物・たばこ がんの原因として最も重要なのは、食べ物とともに体に入ってくる物質とたばこです。 食べ物に関しては、食物連鎖によって濃縮されて体内に入ってくるダイオキシンが問題になっています。 ピーナッツなどに生えるカビ、わらびなどの成分、消化管内で合成される物質など、自然界にも多くの発がん性物質が存在することがわかってきました。 たばこの煙に含まれる化学物質には、100種類以上の発がん物質が発見されています。 環境汚染物質 環境汚染に関連して、煤煙に含まれるさまざまな化学物質や、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる「ベンツピレン」「ニトロピレン」、ごみ焼却時に発生する「ダイオキシン」、水道水に含まれる「トリハロメタン」や「フッ素」などに発がん性が疑われています。 職業 職業的に接することの多い、特定の化学物質が、がんの原因になっていると考えられる例があります。 最初に報告されたのが、イギリスの煙突掃除業者と陰がんの関係で、この場合は、煙突の媒煙が原因になっていました。 その他、アスベストと肺がん、コールタールや砒素と皮膚がん、染料と膀胱がんなど、化学物質とがんの関係が多数報告されています。 ホルモン 病気の治療などに使われるホルモン薬も広い意味では化学物質といえます。 ホルモンはさまざまな体の機能を調節する働きをしていますが、一方で、がんの成長を促進してしまうことがあります。 長期にわたってホルモン治療を続けた患者さんに、薬ががんの誘因となったと考えられるケースがあります。 参考文献:別冊NHKきょうの健康「生活習慣病の医と食の事典」 |
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家庭菜園健康法:健康自給自足のすすめ |